読書と勉強に役立つブログ

これまでに読んだ本、これから読もうとしている本、勉強方法などについて書いていきます。

日本文学史序説<上><下>(ちくま学芸文庫) 加藤 周一

 評論家・加藤周一による日本文学史。名著です。

 

主要な文学者、思想家、宗教家の作品が網羅されていて、それぞれの作品や人物の特徴、時代背景との関連性、前の時代から受けた影響と後の時代に与えた影響などについて書かれてあります。

 

上巻の冒頭には、加藤周一の日本文学史に対する考え方がきれいに整理され、簡潔に記述されているので、興味をもたれた方はそれをご覧になってみて、購入するかどうか検討されるといいと思います。

 

この本は一通り読んだのですが、わたしはあまり歴史が、特に日本史が得意ではないので、読むのにけっこう苦労しました。日本史の知識がしっかりされている方は、楽しんで読むことができるのかなと思います。

 

そして、長いです。私は朝の通勤時間やお昼休み、帰宅してからのちょっとした時間などを使って読み進めていましたが、1,2ヶ月はかかった記憶があります。

 

それにしても圧巻なのは、加藤周一の知識量とカヴァーする範囲の広さです。一人の人間がここまでできるもんなんですね。

 

本書の中には数百冊くらいの作品について言及されているかと思いますが、そのうちの一つの作品を読み解くだけでもえらい労力と時間がかかります。なんといっても、古語で書かれてますからね。現代語で書かれた作品を読むのとは負荷が違う。

 

類書としては、小西甚一による日本文学史 (講談社学術文庫)なんかもあります。こちらは分量がそれほどでもないですし、わりとすぐに読めてしまうのではないでしょうか。